2021.04.02 15:29アマンダ・ゴーマン ドイツ語訳をめぐる騒動(や)本来、私がいつもここで書いている「旅の思い出」とは関係のないことだけれども、故郷やアイデンティティ、言葉をめぐる事柄は関心事でもあるので、アマンダ・ゴーマンのドイツ語訳をめぐって起こっていることを、まずは自分の思考の整理とのちの備忘録のためにまとめておきたいと思った。長くなるけれ...
2021.03.26 14:59君はエスペランサ(野田まりえ)一人の女の子に会いたいと、ずっと思い続けている。彼女の名前はハンナと言って、私がイタリアを一人で旅していた時に出会ったビビアンという女性の一人娘だ。私は彼女がまだ生まれる前に、彼女をエスペランサと名付けた。いまも心の中で、勝手にその名前で呼んでいる。ハンナもビビアンも、それを知ら...
2020.12.19 14:13良い人間ではない(や)先日、友人から聞いた話なのだが、彼女は、親しい友人に仕事や同居家族などの事情があってコロナ禍を理由に会えなくなったことについて、ある日、「自分は辛かったんだ」と気がついたという。これまでのように会えないことが辛い、それがストレスになっている。その痛みについて自分で気がついたという...
2020.12.13 13:38自分が好きではないもの(や)最近会った人の名前は思い出せないのに、小さな頃のどうでもいい記憶はしっかり残っている。たぶん小学校に入ったばかりの頃、母に「大きなケーキと小さなケーキがあったら、自分で大きな方を選んでから他人に渡しなさい」(例は違っていたけれど)と言われた。それは、私が他人にどう思われるかを気に...
2020.10.05 13:25公園占拠の夏とその終わり(イシイシンペイ) 生来が病的に気が散る質であるのに、今年はいろんなことが起きすぎる。あれを書かねばこれを書かねばと懐で数日温めている先からどんどん新しい「まさか」が押し寄せて、書き出しの機を見失ってしまう。くりかえしくりかえし。 ロサンゼルスの真ん中に出現したテント村も、この数ヶ月書こう書こうと...
2020.08.03 13:59屋台のラーメン(や) 久しぶりに夜中のJR水道橋駅、東口前を通過すると、ラーメンの屋台が見えた。一度だけ、私は屋台のラーメンを食べたことがある。大学2、3年生のころ、高校の元クラスメイトと一緒にだった。 大学2年生のころ、突然に元クラスメイトからメールを受け取った。特に仲も良くなかったので、どうやっ...
2020.07.13 16:33サーミとアイヌ(や) 今朝(13日の月曜日)、外から静かに雨音がするのでまどろみの中でゴロゴロしていて、そのうち寝返りをうって携帯電話をボーッと見始めた。すると、華々しくオープンし、知人も何人も「行きたい」と言っていて私もそう思っていた北海道の「ウポポイ」について反対運動があることを知った。そして施...
2020.06.07 23:46BLMデモ@コリアタウン(イシイシンペイ) 6月6日(土)の昼、私の住んでいるロサンゼルス、コリアタウンの公園でデモがあった。その場にいた友人からの動画と写真を急ぎ共有したい。私が長々と説明するより、ともかく目で見て雰囲気を感じてもらえたらと思う。 取材していた地元ジャーナリストのツイッターによると、コリアンの鉦と太鼓に...
2020.06.01 14:09豆腐花の思い出(野田まりえ) 人生に行き詰まったら豆腐花屋さんになろうと、ずっと思っている。豆腐屋さんでも、花屋さんでもない。豆腐花屋さんだ。豆腐花は、温かく滑らかな豆腐に、赤茶色の砂糖をかけたもので、シンプルだがとても美味しい。